2020/04/24 15:41
初めは、おいしい珈琲だったが日が経つにつれなぜか酸っぱく…
かなり前に購入した珈琲豆だが、そもそも珈琲に賞味期限はあるのか…
少しでも長く、おいしい珈琲を楽しんでいただくために、
百合珈琲のオーナー直伝、珈琲豆の保存方法をお伝えいたします。
珈琲豆を保存するにあたって、避けていただきたい3つがあります。
①
酸素 ②水分 ③光(太陽光・蛍光灯)
珈琲豆は、この3つの成分に弱いのです。
「では、具体的にどうすれば珈琲豆を守ってあげられるのか…?」
まず、珈琲の飲み頃は 3日後~2週間なので、それを過ぎる分は冷蔵庫、もしくは冷凍庫へ。
冷蔵庫か冷凍庫とお伝えしたのには理由があり、
珈琲保存に、もう1つ大切なのは温度であるからです。
保存温度が10℃下がれば保存期間は2倍になり、逆に10℃上がれば、半分になってしまいます。
なのでできるだけ低い温度で保管してあげるのが、より珈琲豆の快適な過ごし方になるのです。
飲み頃を常温で過ごした珈琲豆は酸素に触れ、いわゆる酸化をし、酸っぱく感じる原因になります。
また、冷蔵庫・冷凍庫から出す際の注意点ですが、
・冷凍庫から出す時は、水滴が粉につかない様、袋ごと常温に戻してから開封。
・開封後も、なるべく光や空気にふれない様に。
・珈琲は、匂いを吸着し易いので、冷蔵庫や冷凍庫に保存する時は、必ず密閉。
基本的に、1番初めにお伝えした3つを避けると意識していただければ問題ありません!
百合珈琲で働くスタッフも実践しているのですが、
1番良い保管方法としては、お豆を購入した時点でできるだけ小分けにして冷蔵庫・冷凍庫に入れておきます。
必要な分を取り出すことができると、できるだけ酸素、光に触れない、珈琲豆への負担が減るんですね。
「珈琲豆の賞味期限はどれくらいなのか…?」
珈琲は、健康維持に必須と言われている [抗酸化物質] がたっぷり含まれています。
この [抗酸化物質] とは、世の中で、食材の劣化を防ぐ食品添加物と呼ばれる成分ですが
面白いことに、珈琲にはその成分が元々備わっています。
ですので、2年ほどは安心してお使いいただけますが、
香味自体は焙煎後、毎日変化していくので、ご自身の許容範囲が賞味期限とお考え下さい。笑
また、消費期限は約1年。
但し、粉の場合表面積が広くなる為、劣化のスピードが早くなります。
挽いた時点で、約7割、香りがとんでしまうのです。
ですので、可能な限りお豆のままの保存が好ましいです。
・当店のおへそ(バルブ)付きの袋ですと、酸素・水分・光をシャットアウトし、
煎り立て豆の発する炭酸ガスと共に、酸素や水分を出してくれるので、真空パックより長持ちです。
開封後は、袋ごと!缶やジップロックなどの密閉容器へいれて保存ください。
少しではありましたが、珈琲を普段より長くおいしくお飲みいただければ幸いです。
マイペースにのんびりですが、珈琲屋さんのおいしい珈琲を飲んでいただくための知識を
惜しみなくお伝えしていけたらと思います。
本日も、少しでも百合珈琲店が皆さまの癒しとなれていますように…。